| 今月のトピックス |
「円形脱毛症」
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【要約】
円形脱毛症は主として頭部に様々な大きさの脱毛斑ができるもので、ストレスなどにより毛根部の神経障害や血流障害が原因となって起こる。治療には時間がかかるが必ず治るものであるから気長に治療することが大切。
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| 1)はじめに |
| 円形脱毛症は頭部に円形の脱毛斑ができる病気です。多くは単発性ですが、時に多発してひどい時には全脱毛となります。脱毛斑の大きさも様々で1cm位から10cm位まで様々です。また脱毛が起こる場所も頭部だけではなく、髭、眉毛、腋毛、陰毛などにも起こり得ます。 |
| 2)原因 |
ここでまず「毛周期」について簡単に述べましょう。毛は1)成長して長くなる時期(成長期:4〜7年)、2)成長を停止して退縮し抜け落ちていく時期(退縮期:2〜3週)、3)発毛を停止して抜けたままの時期(休止期:数ヶ月)の3つの時期を1サイクルとして繰り返しています。全体として見た目に毛が普通に生えているように見えるのは、その殆どが成長期の毛であるのでフサフサと生えているように見えるのです。しかし毛の1本1本をよくみると成長期の毛の近くに退縮期や休止期の毛孔がみられます。
では脱毛斑がなぜできるのかというと、成長期の毛根が急激に障害され一斉に退縮期や休止期に入るためその部分が脱毛斑となるのです。
ではなぜ成長期の毛根が急激に障害されるのかというと、これはいろいろな説が言われています。自律神経障害説、精神的ストレス説、アトピー性皮膚炎などの自己免疫説(アレルギー性説)等があります。このうち自律神経障害と精神的ストレスは大きな意味でいえば同じような部類の障害で、これにより毛根部の神経支配が異常となり血流が阻害され成長期の毛が障害されることになります。私自身はほぼ100%何らかのストレスが関与していると考えています。
また自己免疫(アレルギー)説は脱毛以外にアトピー性皮膚炎等の他の症状があるため普通の円形脱毛症とは区別すべきです。アトピー脱毛については本ホームページの第5回アトピー座談会で少し触れておりますが、アレルギー反応(炎症?)により毛根部の血流が阻害され、毛根の退縮がはじまり脱毛になるのではないかと考えております。 |
| 3)症状 |
| 前述のとおり主として頭部に様々な形・大きさ・数の脱毛斑がみられますが、自分では気が付かない事も多く、床屋で言われて気が付く場合も多くあります。また後頭部のリンパ節腫大や爪の変化(爪表面の点状陥凹など)が見られることもあります。頭髪だけでなく眉毛も全部抜けてしまったのを悪性円形脱毛症といいます。 |
| 4)治療法 |
| 直接的にはアロビックス液などの発毛外用剤と、血流改善のための内服薬と、局所の刺激の意味でPUVA療法(中・長波紫外線照射)を行いますが、もともとストレスなどが大きく関与しているためメンタルな観点からのバックアップも必要になります。「脱毛症は時間がかかるがいずれ時が来れば必ず治癒する病気である。」ことを理解して下さい。そして脱毛があることを苦にしているとまたそれが新たなストレスになってしまいますから、脱毛を気にしないように、脱毛があることを忘れるぐらいにすると早く治ります。他に針治療・ステロイド注射液の局注・液体窒素やドライアイスによる冷凍凝固法などがありますが、要は「焦ってもだめ、気にせずに気長に治療すること。」です。 |
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