今年も残すところあとヶ月。いろいろありました。
 2月にニュージーランドで地震、そして3.11。記憶から消してはいけないこの日、地震、津波、自然災害の脅威、そして原発事故のもたらす放射能問題、その上、政治の無力、その後の度重なる台風、トルコの地震、タイの洪水、ギリシアの経済破綻、国内のみならず海外までもいろいろなことが悪いほうへ導かれているような閉塞感、「鬱の時代」。そしてストレス社会の我国の年間自殺者数はこの10万人。暗い話ばかりになります。

 さて寒くなってきましたので、例年のように我診療所にはカサカサお肌で痒くなった患者さんが大勢いらっしゃいます。そして指導の成果ありで高齢の方も、小さなお子さんも保湿剤を塗ると気持ちよくなって痒いのが無くなることを皆さん学んでくださいました。ただ一人暮らしの方は背中に塗るのは難しいようで、皆さん苦労しています。

  ニキビ年齢、中学生・高校生の皮膚の手入れは、別の意味で複雑です。体も心も難しい年齢です。子共から大人へどう変化していくのか楽しみではありますが、楽しみの前には苦しみがあるものです。前髪を長くたらしておしゃれしてます。お化粧している人も。なにか自己主張しています。ニキビに悪いと思うこともあります。お母さんと一緒に受診している時、お母さんが全部話される子共もいます。自分で全部話してくれる子共もいます。妙に悪ぶる子共もいます。お母さんには皮膚の悪いところを見せない子共もいます。自分の気持ちとは別に、体が大きくなるのに中々気持ちが受け入れられない戸惑いが伝わります。大人になっていく過程で本当にいろいろなタイプの子供たちがいるのを見て、私は昔の自分を思い出して大いに楽しんでいます。



鏡の中を見つめるジュリー
ルブラン夫人

  この年齢、新陳代謝が盛んなのでニキビができやすいのです。脂腺は皮膚の毛穴付近にあり、皮脂の分泌は男性ホルモンが関与しています。皮脂分泌が亢進して毛穴に皮脂が溜まり、細菌が作用して炎症をひきおこすのがニキビです。まずは清潔です。洗顔は普通の石鹸で充分です。ほとんどのお子さんは自分でニキビの薬を塗っているようです。小さいときはお母さんが優しく塗ってくれたのに、この頃から軟膏塗り独り立ちです。鏡をみながらニキビばかりでなく自分の事も見つめてください。   

 3.11からもうヶ月になります。寒い冬ますます厳しい状況ですが、この未来を担う若者たちが、ニキビに悩みながら自分の存在を問いかけながら成長していける世の中を作るため、大人たちも自分を見つめながら精一杯生きていかなくてはならないです。

第33話 スキンケア〜心を見つめて H23.12.1